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珊瑚海決戦カードゲーム:デザイナーズノート(1)発想の原点

.27 2019 ★珊瑚海決戦カードゲーム comment(0) trackback(0)
珊瑚海決戦カードゲーム 紹介

 まだ印刷が仕上がっていませんが、ゲームマーケット2019大阪発売予定の『珊瑚海決戦カードゲーム』のデザイナーズノートを何回かに分けてお送りします。
 ゲームの見どころだけでなく、9Joeのゲームの作り方や考え方などもお伝えできたらと思ってます。

珊瑚海決戦カードゲーム:デザイナーズノート(1)発想の原点

 『珊瑚海決戦カードゲーム』を構想し始めたのはいつだったかなと思って、試作品フォルダをあさってみたら最初期のバージョン『日本機動部隊カードゲーム』が出てきました。制作は2015年6月で、流石にサンプル作成用のデータなどは残っておらずルールテキストのみでしたが、改めて見直すとそこにコンセプトが書いてありました。

目標
出発点は日本版ライトニング「ミッドウェイ」。
ミッドウェイにはない、索敵の要素を盛り込んだ、汎用的な空母戦カードゲームを作る。

 目標に書かれている「ライトニング」とは、アメリカのディシジョンゲームズ社が出したウォーゲームのシリーズです。カード枚数は100枚ぐらい。日本版はありませんが、和訳付きで過去に販売されたりしていて、シリーズのいくつかを遊びました。最初が2004年発売のミッドウェイ海戦で次がノルマンディ上陸作戦、その次が北アフリカ、さらにポーランド電撃戦もありましたが、最初の『ミッドウェイ』が一番面白かった印象があります。
 遊んだのは10年以上前で現物も手元にないので細かいことがかけませんが、ザックリ説明すると・・・・・

●マップや駒がなく使用するのはカードのみ
●日本軍用とアメリカ軍用のデッキに分かれていてプレイする
●互いに攻撃目標が4つ明示されていてこれを撃破すれば勝利(空母や基地)
●手番では部隊カードを出すか、出している部隊で攻撃するか、カードを補充するかのどれかを選択
●互いにリーダー、戦術、イベントで部隊を強化できる
●部隊以外のカードは基本後出しされたカードの効果が優先


といった感じ。
 空母対空母の戦いにおける様々な要素やエピソードを個々のルールで解決せず、全てカードプレイに落とし込むことでシンプルに再現。しかしそれ以上に、敵部隊の居場所を探す「索敵」のプロセスを思い切って省略し、互いに発見された後の戦いに絞るという切り取り方に感動を覚えました。ミニゲームスキーの9Joeにとっては、ある意味究極のウォーゲーム!
 しかしだからこそ、野心を持ったのです。ライトニング「ミッドウェイ」のように簡単で、しかし「索敵」の要素を持つカードゲームは作れないか・・・と。

 そうして最初に作ったバージョンは、様々な海戦を再現しようという欲がくらんだ結果、面白さのわりに手間ばかりかかるゲームになり、あえなくボツ。しかしその目標は捨てきれず、珊瑚海海戦専用のゲームとして作ろうと方針を変更したのが2016年。この年の3月にこのブログでも初めて写真を投稿しました。そのときのルールには、コンセプトを次のように書いています。

二人用(カードゲーム)
デザインの目標
●索敵による相手の所在の探りあいの実装
●相手状況(CAPが上がっているか? 攻撃態勢は整っているかなど)がわからない
●誤認、索敵のミスが生じる
●短時間でプレイ出来る
●準備が簡単
●サイコロを必要としない


 それから3年近くはかかりましたが、おおよそこれらの目標を達成できるゲームがしあがりました。もちろん途中、いろいろと悩みもしましたが、妥協せずに完成できたということは幸運としか思えません。

 ああ、ただひとつ。大きな変更がありました。
 それは、タイトルの変更です。

 もともとはこのゲーム。『珊瑚海海戦カードゲーム』という名前にするつもりでした。ところが、知人も珊瑚海海戦のゲームを作っているらしいことがわかり、またネットでも同名の同人ゲームが過去に存在していることがわかったのです。それでも押し切るかどうか・・・としばらくの間は悩んでいました。
 ただ、ゲームの調整をしているとき、自分が目指しているのは「珊瑚海海戦の再現」ではなく、「広くイメージされる当時の航空母艦同士の戦い」だと気づき、ならば「珊瑚海海戦」でなくてもいいじゃないかと思うようになりました。そこでタイトルを『珊瑚海決戦カードゲーム』と変えたのでした。

 そういう意味で、歴史はモチーフにしているけれども、シミュレーション・ウォーゲームではなく、『バトルライン』や『SANGOKU』のような一般向け歴史ゲームと、本人は位置づけておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
 
(つづく)

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