気になるゲーム2010年4月23日

.23 2010 未分類 comment(0) trackback(0)
ウオッチしているブログ「ウォーゲーム雑想録さん」で書かれていたのですが、前から気になっていたゲームを観戦する機会に恵まれました。
そのゲームの名は『Destination: Normandy』。

Destination: Normandy
▲画像はBoradGameGeekから

シミュレーションゲームですが、コマ数20個、ルールは図解、例示入りで英文たったの6ページ。機会をくださった方の和訳はたったの4ページで、ルールはとても簡単でした。
シミュレーションゲームにおける「簡単」というのはとても幅広いものですが、このゲームの場合は、その中でも「もっとも簡単」に類されるものでしょう。自分が溺愛するミニゲーム『Battle for Moscow』や『The Drive on Metz』よりもさらにシンプルで、しかし洗練されている印象を受けました。

このゲームで取り上げられている戦場は、映画などで知っている人も多い「史上最大の作戦」と言われる第二次世界大戦中実施されたノルマンディ上陸作戦です。
数にものを言わせて上陸する連合軍対、強力&快速の装甲部隊(戦車部隊)で撃破を図るドイツ軍の構図でしたが、史実ではドイツ軍が敗北します。

理由の一つには、ドイツ軍が機動力を活かすことが出来ず、戦力を集中できなかったことがあげられます。
連合軍が上陸したノルマンディ地方は、農地や牧草地の境界を生け垣や林で囲んだボカージュが広がっていて、車両の通行を妨げました。また連合軍は制空権を確保していて、航空機による地上部隊の移動妨害を行っていました。

ノルマンディ戦のシミュレーションゲームでは(というかほとんどのSLGで)、これらを再現するために、地形による移動距離の増減や航空兵器によるルールが設けられているのが普通ですが、この『Destination: Normandy』ではそれらをドイツ軍の部隊の移動力に落とし込んでいて、特別なルールを用いることなく、ドイツ軍プレイヤーを移動のままならなさに悩ませることに成功しています。
また戦闘結果の出し方も、初心者に悩ましい比率計算が必要ない方式であり、とても初心者にやさしくなっています。
そのほかにも、普通(のSLG)なら特別ルールで再現するような当時の戦場のさまざまな事象を、基本ルールの中に落とし込んだと思えるところが見られました。戦史に詳しいひとならば「そういうことか」、そうでない人は何も気にすることなくゲームが出来るというわけです。
扱う部隊(コマ)の数も少ないので、ゲームもさくさく進みます。

しかしながら、基本となるルールの簡単さとうらはらに、部隊の運用、戦闘の仕掛けどころの判断は非常に奥深いモノがあり、コマ数の少なさが逆に一つ一つの判断の重要性を重くしているようです。どこにどれだけの戦力を集中するかといった作戦的な部分はもちろんですが、一つ一つの戦闘結果がもたらす影響が大きいので、どう対処していくかという対応能力も問われます。

はじめてチェスをやった人は、たいていコマがどんどん無くなっていき、ゲームが続けられない状態に陥ります。これは長期的な作戦プランが無く、コマの損失を顧みずに攻撃しているからなのですが、同じことがこの『Destination: Normandy』にも当てはまるような気がします。

限られた数の部隊をどう活かすか?

なので、ゲーム終了時にマップ上に残っているコマの数が多くなるほどに、ゲームの上達を感じられるゲームなのではないかと思いました。

プレイ時間も一時間に満たないので、その場で攻守を入れ替えて再戦可能なのもこのゲームのよさだと思います。今回は観戦だけだったので、そのうち入手してプレイしてみたいと思います。

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